手軽な心臓CTへの道のり

心臓CTについての云々かんぬん、研究会報告等を自由気ままにしていきたいと思います

はじめに

心臓CTは2002年に16列CTが登場したことから始まり、2004年に64列CTが稼働を始めたことによりその件数は増加の一途をたどる。

現在では「ことのついでに心臓CT」とか「撮れるなら冠動脈CT撮って」など一般病院の放射線技師からすればなかなか技師泣かせなオーダーが増えてきていると予想できる。

 

私自身は2006年(平成18年)に専門学校を卒業し、循環器内科単科の有床診療所に入職した(現在はベッド数が増え病院化されました)。

当時は16列CTで高齢者の患者さんに対し、40秒弱の息止めを行い心臓CTを撮影していた。

64列CT導入に伴い検査は簡便にはなったがやはり16列時代の経験は生きるもので良い経験をさせてもらったと今でも思う。

 

64列CTが登場してからCT装置メーカーは特色を出すために心臓CTに特化させていく傾向にあった。

そのため現在ではあまり知識がなくとも心臓CTを撮影できるようになっている。

熱心に心臓CTを行っている人からすれば「何も分からず撮影しやがって」とか「心臓撮るならこだわるべき」という意見が大半であると考える。

 

しかし循環器以外の検査の合間に行わなくてはいけないような一般病院において心臓CTは「心拍数コントロールが必要」「心電図同期をかけなくてはならない」「撮影後もワークステーション作業が…」など様々な理由においてはっきり言って「めんどくさい」と感じる技師が多いのではないだろうか。

 

そんな現状を踏まえると心臓に特化したCT(アプリケーション)を使用して簡便に撮影できること(知識がそれほどなくとも)は必ずしも悪ではないのではないかと思う。

 

入り口として「とりあえずオーダーされた心臓」を行って興味を持って勉強する人、何度やっても「めんどくさい検査」と感じる人、それは人それぞれで良いと思う。

 

しかし技師である以上、「診断に有用な画像を提供すること」が業務の目的である」ことから最低限の知識は持っておきたい。

少なくとも依頼医に不満に持たせることがない程度には…。

 

そこで私はこのブログを通じてこれから心臓CTを始める人や検査を行っているがよくわからない人、もしくはやったことのないが興味がある人に向け、心臓CTについて色々発信して行ければと思う。

 

継続は力なり、ではないが少しずつ記事を書くことで心臓CTの導入からエキスパートへの道を示せればと思う。

  

開設したばかりでどのような道を辿るかは自分では予想もつかないが、少しずつでも充実したブログになっていければと思う。